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冬場のトラブルに要注意?コンプレッサーで起こりがちなトラブル

2023年4月3日

コンプレッサーとは、空気圧縮機のことで、圧縮空気を利用したさまざまな用途に使用されています。
しかし、コンプレッサーにはトラブルが起こることがあり、そのトラブルが放置されると大きな事故につながることもあるでしょう。
特に、冬場はトラブルが起こりやすい季節です。


そこで今回は、コンプレッサーで起こりがちなトラブルについて紹介します。

・コンプレッサーに起こりがちなトラブルの原因

工場や建設現場などで使用されるコンプレッサーは、空気やガスなどを圧縮して供給するための機械です。
しかし、長時間使用しているとさまざまなトラブルが起こります。
ここでは、こうしたトラブルの原因について紹介したいと思います。

コンプレッサーでよくあるトラブルは、ゴミ詰まり、冷媒漏れ、劣化などです。
それぞれについて詳しく紹介しますね。

・ゴミ詰まりによるトラブル

まず、ゴミ詰まりによるトラブルがあります。
コンプレッサー内部には、吸気フィルターがありますが、このフィルターにゴミやホコリが詰まると、コンプレッサー内部に入り込みます。
こうなると、圧縮空気の品質が低下するため、品質検査に通らない製品を生産してしまう可能性があります。

また、ゴミが詰まることで、圧縮空気の温度が上昇し、コンプレッサー内部が過熱してしまう場合もあります。

・冷媒漏れによるトラブル

コンプレッサーには冷却機能があり、そのために冷媒が使われています。
しかし、機器内部に亀裂が生じたり、配管部分が腐食してしまうことがあります。
こうなると、冷媒が漏れてしまい、冷却機能が失われてしまうことがあります。
冷却機能が失われると、コンプレッサーが過熱してしまい、故障してしまう可能性があります。

・劣化によるトラブル

コンプレッサーは、定期的にメンテナンスを行うことで、長く使用することができます。
しかし、メンテナンスを怠ってしまうと劣化が進み、トラブルが発生しやすくなるでしょう。
特に、使用頻度が高い場合は、メンテナンスを定期的に行うことが重要です。

特に、ベルトやプーリー、ベアリングなどの消耗品は、長期間使用すると磨耗してしまいます。
これらの部品が劣化してしまうと、機械の動作が不安定になり、故障してしまうでしょう。

□冬場に起こりがちなトラブル

そもそもコンプレッサーというのは、冬にトラブルが発生する可能性が低い機械です。
理由としては、夏よりも温度が低いためです。

しかし、冬場でも注意は必要です。
極端に温度が下がってしまうことがあれば、エアーの中に混ざっている水分が凍結することがあるのです。
空気には、断熱圧縮と断熱膨張という性質があります。

前者は、外部から熱が加わらない状態で機体を圧縮することです。
空気を圧縮すると、圧縮熱が発生するために、コンプレッサーから吐き出されるエアーは暖かいのです。
後者は、外部から熱が加わらない状態で気体が膨張することです。
圧縮空気は膨張するタイミングで温度が低下します。

つまり、この断熱膨張のタイミングで水が凍る可能性があるということです。
こうしたトラブルを防ぐためには、ドレンを毎日取り除く必要があります。
日々のお手入れは面倒ではありますが、トラブルが起きてさらに面倒なことにならないようにしたいですね。

□コンプレッサーの正しいメンテナンス方法

コンプレッサーを使用する方は、誰もが長持ちさせたいと考えているでしょう。
そういった方のために、コンプレッサーの正しいメンテナンス方法について紹介します。

主なメンテナンスは以下の2つです。
・定期的な点検
・半年の1回のオイル交換
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

まず、定期的な点検についてですが、これはコンプレッサーの動作状況を確認することが目的です。
点検内容としては、異音や振動の有無、漏れや異臭があるかどうか、部品の緩みや摩耗の状況などが挙げられます。
これらの点検を定期的に行うことで、異常があれば早期に発見して修理でき、コンプレッサーの故障を未然に防げます。

また、半年に1回のオイル交換も、非常に重要なメンテナンスの1つです。
オイル交換によって、コンプレッサーの内部にたまった汚れが除去され、正常な動作を維持できるのです。
オイルが劣化すると、潤滑効果が低下し、摩耗や過熱などのトラブルを引き起こす原因になるでしょう。
そのため、半年に1回のオイル交換を行うことで、コンプレッサーの寿命を延ばせます。

オイル交換は、コンプレッサーのメーカーや種類によって異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。

以上のように、定期的な点検と半年に1回のオイル交換は、コンプレッサーを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。

また、寒さが厳しい地域であれば、先ほど紹介したドレンを取り除く作業も忘れないようにしてくださいね。
これらのメンテナンスをしっかりと実施し、コンプレッサーを長持ちさせていただければ幸いです。

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