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2023年4月3日
コンプレッサーは、工具や機械を動かすために欠かせない機器のひとつです。
そのため、突然コンプレッサーが動かなくなってしまっては困りますよね。
そこで今回は、コンプレッサーが動かなくなる前兆や、確認すべきポイント、故障を防ぐために行うべきことについて解説します。
まずはコンプレッサーが故障する前に起きる前兆について紹介したいと思います。
コンプレッサーが故障する前に、以下のような異常が起きる場合があります。
・異音
コンプレッサーが異音を発する場合、その原因はさまざまです。
例えば、圧縮機の部品の磨耗や歪み、ベルトの緩みや破損、ファンの故障、吐出口の閉塞、ガスの圧力低下などが考えられます。
異音が発生した場合は、すぐに原因を調べて修理する必要があります。
・異臭
異臭は、コンプレッサー内部のオイルや冷却液の問題によって発生することがあります。
例えば、オイルが燃えたような臭いがする場合は、オイルが過剰に消耗している可能性があります。
また、焦げたような臭いがする場合は、圧縮機のモーターが過熱している可能性があります。
異臭が発生した場合も、すぐに原因を調べて修理することをおすすめします。
・異常な振動
コンプレッサーが異常な振動を発生する場合は、部品の磨耗や歪み、ファンの故障、モーターの故障、支持部品の緩み、不均衡な回転、吐出口の閉塞などが考えられます。
・異常な吐出温度
コンプレッサーから吐出される圧縮空気の温度は、一定の範囲内で保たれているのが一般的です。
しかし、コンプレッサーが異常な吐出温度を示す場合は、部品の故障や異常、冷却装置の故障などが考えられます。
以下の3点についても確認してみてください。
・機械周辺の温度が40℃以下である
・オイルフィルターやオイルクーラーに汚れが付着している
・オイルが必要量まで充填されていない
・圧力の上昇量の不良
コンプレッサーの圧力は、定められた圧力範囲内で維持されるように設計されています。
圧力が目標値に到達せず、上昇量が不良である場合、エアーツールの使用に支障が出る可能性があります。
圧力の上昇量の不良が発生した場合は、圧力スイッチの調整、ダクトの清掃、エアフィルターの交換を行うと改善されるでしょう。
・オイルの過剰な消耗
コンプレッサーは、動作中に摩耗や磨耗が発生し、オイルを消耗します。
しかし、正常な範囲内であれば、ある程度は問題ありません。
しかし、過剰にオイルを消耗している場合は、潤滑系統の不具合、オイル漏れ、冷却ファンの不具合が考えられます。
オイルの消費量を減らすためには、定期的なオイル交換やフィルター交換、部品の交換等が必要となります。
・圧縮エアーへの水の混入
コンプレッサーが長時間稼働すると、エアータンクに水分がたまります。
そのため、定期的にドレン弁を開いて水を排出する必要があります。
排出が不十分な場合、圧縮エアーに水が混入し、エアツールの故障や腐食等の原因となります。
コンプレッサーが動かなくなってしまった場合には、早急に以下の5つのポイントを確かめてみてください。
・電源が正常であるかどうか
まず、電源に異常がないか確認してください。
ブレーカーが落ちていないか、プラグが正しく挿入されているか、配線に断線がないか等を確認してください。
・圧縮エアーが設定圧(圧力スイッチ)以上に溜まっていないか
次に、圧縮エアーが設定圧(圧力スイッチ)以上に溜まっていないかを確認してください。
溜まり過ぎると、自動停止がかかってしまい、圧縮エアーを使用できなくなります。
・モニター表示搭載の場合、エラー表示が出てくる可能性が大きいです。
また、モニター表示搭載の場合、エラー表示が出てくる可能性があります。
エラー表示がある場合は、取扱説明書を確認して、指示に従いましょう。
・吸込フィルター目詰まり・オイルクーラーの汚れ、詰まりの確認
さらに、吸込フィルターやオイルクーラーの汚れ、詰まりも確認する必要があります。
これらが詰まると、圧縮エアーの吸入が制限されてしまい、圧縮エアーの品質が悪くなってしまいます。
・油面計の値が規定値より下がっていたり、黒ズミが見られる場合
また、油面計の値が規定値より下がっていたり、黒ズミが見られる場合も異常の原因となります。
油の量が不足していると、過剰な摩擦が生じ、機械の寿命を縮めることになります。
黒ズミが見られる場合は、内部に異物が混入していることを示しており、点検が必要です。
これらの確認を行っても、コンプレッサーが動かない場合は、故障の可能性があります。
故障の原因はさまざまですが、早めに修理することをおすすめします。
最後にコンプレッサーの故障を防ぐためのポイントを紹介します。
コンプレッサーの故障を防ぐためには、こまめな掃除が大切です。
使用する前に吸気フィルターを確認し、目詰まりがないことを確認しましょう。
また、使用しない場合は、カバーを室外機にかけてホコリや汚れを防ぎましょう。
こうした小さな作業の積み重ねが寿命を長持ちさせるためのポイントです。
そして、使用時間を短縮することも良いです。
稼働時間が長くなればそのまま故障の可能性も高まるでしょう。
できる限り使用時間を短くするように意識することをおすすめします。
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