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2023年5月10日
一部の業種の方にとっては、コンプレッサーは頻繁に使われる機械です。
ただし費用は安価なものではなく、購入したら経費対策に減価償却を利用したいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は減価償却について、コンプレッサーに焦点を当てて解説します。
そもそも減価償却という言葉自体、専門的であまり聞きなじみがない方も多くいらっしゃるでしょう。
減価償却とは、固定資産そのものの購入費用を使用可能期間、つまり耐用年数を超えるまでの期間にわたって分割して費用計上する会計処理のことです。
また、減価償却の対象となる固定資産を「減価償却資産」と言います。
減価償却という言葉自体には、資産は時間と共に価値が減っていくものであるという考え方が含まれています。
耐用年数を超えると価値がゼロになる固定資産に対して購入したタイミングで全ての費用を払うのではなく、購入時にかかった費用を均して毎年払っていく方法を、減価償却と呼んでいるのです。
どの会社でも、なるべく赤字は出したくありませんよね。
例えば、まだ軌道に乗っていない店が500万円の機械を買ってその年の経費に全て計上したとします。
これにより本来なら順調に黒字化できたはずの経営が、1つの大きな出費で赤字になるかもしれません。
この500万円を減価償却して毎年少しずつ経費に計上すれば、黒字をキープできる可能性が高くなります。
減価償却は、このように大きな買い物を毎年少しずつ経費に加えることで、毎年の利益を正確に反映してくれるのです。
減価償却はどの資産でも対象になるわけではありません。
以下の2つの条件を満たした場合のみ、減価償却の対象となります。
1.業務で使用している資産である
2.時間が経つにつれて劣化する資産である
また、具体的に形のある「有形固定資産」、目には見えない「無形固定資産」どちらであっても、条件を満たせば減価償却の対象にできます。
例を挙げてみましょう。
・有形固定資産…建物、パソコン・プリンターなどの機械装置、車など
・無形固定資産…ソフトウェア、商標権、特許権、意匠権など
とにかく業務で使用しているものであること、経年劣化し価値がなくなっていくものであることが重要です。
減価償却の開始時期は、固定資産を事業のために使ったときと定められています。
納品の遅れによってその時期に使用できなかった場合は、そのタイミングでは減価償却はできません。
また、支払いが終わっているかどうかは関係しません。
金属加工から食品加工、医薬品や化粧品の製造など幅広い分野で使われるコンプレッサー。
コンプレッサーは、減価償却の勘定項目で言うと「機械装置」のジャンルに分類されます。
本題のコンプレッサーの耐用年数ですが、業種や使い道によって変わります。
コンプレッサーの用途を正確に理解しておかなければ、法定耐用年数を計算するのは難しいでしょう。
ここからは法定耐用年数を確認したい場合の手順をご紹介します。
1.「機械及び装置の耐用年数表」というインターネット上で公開されている表を確認する
2.該当する設備の種類を選び、耐用年数を調べる
もし該当する設備や用途が分からない場合は、管轄の税務署に問い合わせて確認してください。
以下は、用途の一例です。
・金属加工で使用している場合
用途として鉄鋼業用設備、非鉄金属製造業用設備、金属製品製造業用設備などが含まれます。
これらの設備を使っている場合、法定耐用年数は一律で定められていません。
「金属被覆及び彫刻業または打はく及び金属製ネームプレート製造業用設備」は6年、その他の分類は10年などと細分化されています。
法定耐用年数は定められていても、それより長く使えた方がもちろんお得です。
それ以上に、大切な設備ですからなるべく長く使用したいですよね。
コンプレッサーを長持ちさせるポイントは2つあります。
・定期的に点検する
道具や設備に生じる不備は、点検によってある程度事前に対策できます。
また見つかっていなかった不具合があった場合にも、点検によって早期発見に繋がります。
大きな事故や破損が発生すれば修理や買い直しなどさらなる費用が必要になるため、定期的に点検を実施することが大切です。
・圧力を不必要に上げない
コンプレッサーの中には操作によって圧力を調節できるものがありますが、コンプレッサーの圧力を必要以上に上げないように心がけるのも、長持ちさせるための秘訣です。
コンプレッサーの寿命は類型回転数も関係しているので、圧力を必要以上に上げて回転数を増やすと寿命が短くなってしまいます。
必要ない場合は、無理に圧力をかけないようにしましょう。
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