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コンプレッサーは何ができる?使用上の注意点とともにご紹介!

2023年5月10日

普段生活している中でさまざまな機械を利用しますが、コンプレッサーという言葉を聞くことはほとんどないかもしれません。
一方で、金属加工や食品加工などの工場で働いている方なら、聞き覚えがある方や実際に使用している方もいらっしゃると思われます。


そこで今回は、コンプレッサーとはどんな機械か、使用上の注意点も併せてご紹介します。

□コンプレッサーはどんな仕組みで動く?

コンプレッサーは、圧縮した空気を高い圧力で吐出する機械です。
コンプレッサーの仕組みを使って、タイヤの空気入れからエアブロー、建設現場での釘の打ち込みまでこなせます。

コンプレッサーの仕組みを詳しく見てみましょう。

コンプレッサーには、吸い込みフィルター、圧縮機、吹き出し口、空気タンク、モーターなどが付いており、圧力調節機能があるものなら圧力計も付いています。

空気は圧縮されると、元に戻ろうとするエネルギーで大きな動力源を生みます。
コンプレッサーはこの力を利用し、空気を取り込んで本体にある圧縮機で空気を圧縮させ、タンクに取り込んでおくことで、ある程度の時間、圧縮機を使わなくても圧縮空気を打ち出せるのです。

□コンプレッサーは何ができる?

上記でも少し触れましたが、コンプレッサーはさまざまな用途に用いられます。
ここでは代表例として3つの使い方をご紹介します。

1.建設現場の釘打ち

建設現場で、大工がよく釘を打ち付けているあの機械。
実は、コンプレッサーで空気を圧縮して釘を打ち付けているのをご存知でしょうか。
もちろん釘を打ち付ける機械そのものがコンプレッサーという訳ではありませんが、現場で使われる釘打機やエアードリルなどに接続することで、空気を使って簡単に工事を進められます。

2.掃除や塗装

圧縮した空気の強烈な威力を使って、狭い隙間に挟まった細かいごみやほこりも吹き飛ばしてくれます。
屋外の長年蓄積された頑固な汚れを落としたい場合に、非常に頼もしい味方になります。

さらに塗装用スプレーに接続すると、塗料を噴射して綺麗に塗装してくれます。
実際にコンプレッサーは、車や建物のような大きい建物や細かい金属製品などの塗装にも利用されています。

接続する機械を変えると研磨や液体の噴射もできて、目的に合わせてなんでもこなせる万能アイテムです。
ただし、勢いが強く削り取られた破片や塗料が跳ね返ると怪我に繋がる恐れもあるので、使用の際は体を守るために厚手の服やマスクを着用してください。

3.タイヤやホイールの整備

車やバイクの整備にも、コンプレッサーが使われます。
タイヤにコンプレッサーから空気を流し込めば、簡単に空気を入れられます。

ただし、こちらも威力が強いので、高い圧力をかけて空気を送り込みすぎないように注意しましょう。
必要以上に空気が入ると、タイヤが破裂する可能性があります。

□コンプレッサーの使用上の注意点

コンプレッサーを使用する時には、注意していただきたいことが2つあります。

*エア圧縮による熱の発生に注意

コンプレッサー内には、吸入された空気の分子が大量に存在しています。
この分子は、圧縮されている間は内部で自由に移動しますが、壁にぶつかるとさらに勢いがつくので、圧縮されればされるほどスピードが増します。
分子のスピードが一定のラインを超えると、結果的にエネルギーが大きくなり熱が発生するのです。

火傷や大きな事故を引き起こす可能性があるので、少しでも熱を感じたら使用を止めるようにしてください。

*圧縮による水の発生に注意

そもそも空気中には水蒸気が含まれています。
コンプレッサーが空気を圧縮した時、取り込んだ空気の水分の飽和量を超え、水蒸気は液体になります。
そのため、コンプレッサーを使用しているとタンク内に水が発生します。
この水分を放置したままコンプレッサーを使用すると、タンク内に水が溜まってしまうのです。

コンプレッサーを何か機械と接続した際、この水が機械に流れ込み故障することがあります。
また、水が溜まるとその分タンクの容量が減ってしまい、空気を溜め込めなくなります。
冬に使用する際には、溜まった水分が凍ることが故障の原因になることも考えられます。

以上のような危険性を回避するためにも、以下の工程を踏んで水分がコンプレッサーから機械に流れ込むのを軽減させましょう。

1.コンプレッサーを涼しい場所に設置する
2.機械とコンプレッサーの間に補助タンクを挟む
3.コンプレッサーと補助タンクの間、もしくは補助タンクと機械の間にエアフィルターを設置する

コンプレッサーは非常に威力の強い機械であり、使い方を誤ると事故に繋がりかねません。
本来なら人の仕事を助けるはずのコンプレッサーで危険な目に遭わないようにするために、また大切なコンプレッサーを長く使うためにも、コンプレッサーで作業する時は注意して使用するようにしてください。

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