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コンプレッサーの過電流が心配!過電流の原因と対策をご紹介!

2023年9月13日

工場でよく使用されるコンプレッサーは、長期間稼働させていると故障の危険性があります。
故障の原因や症状はさまざまですが、中でも過電流は非常に危険であるため、原因を把握して防止策を講じておく必要があります。

過電流には、ショートで起こる場合と、負荷がかかりすぎることで起こる場合の2種類あります。
そこで今回は、コンプレッサーが過電流になってしまう原因や対策をご紹介します。
これからコンプレッサーを導入予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。

□過電流とは?場合によっては危険かも?

過電流とは、電気系統に起こる異常事態のことを指します。
定められた電流以上の量が流れてしまうことで、電線や配線が発熱して溶けたり、発火したりする現象が起こります。
これによって、コンプレッサーの機械が故障してしまうのです。

過電流といっても、故障によってコンプレッサーがショートしてしまうケースと、負荷がかかりすぎることによって起こるケースがあります。
それぞれ具体的に挙げていきます。

1. 故障によるショート(短絡)

コンプレッサーの配線が間違っていたり、何かしらの故障があったりして起こる過電流の場合、遮断機と呼ばれるものが作動することで稼働が止まります。

配線が間違っていると、回路内の線が接触してしまい、ショートが起こってしまうのです。
ここから再稼働させるには、配線を繋ぎ直したり、作業指示書の中身や設計について見直し・点検を行わなければなりません。
何もせず再稼働してしまうと、どこに原因があるのかわからず、同じ現象を繰り返してしまうことになるでしょう。

2. 負荷がかかりすぎることで起こる過電流

こちらは、電気系統を同じタイミングで多用してしまうことによる過電流、電線の許容をオーバーするレベルの電流を流したことによる過電流の2パターンあります。

コンプレッサーの電気系統は、一度に流しても大丈夫な電流が定められています。
許容電流を超えた量の電流が流され続けると、電線が劣化し火災につながる可能性があります。

また、許容電流を超えた状態が続くと、電線を覆う部分が溶けてしまうので交換が必要になります。

□コンプレッサーによる過電流の原因は?

過電流が起こる原因はいくつかありますが、どれが本当の原因かはできるだけ専門の会社に調査してもらいましょう。
コンプレッサーによる過電流の原因は、機械のあらゆる部分における動作不良や誤作動などが挙げられます。
具体的には以下のものが挙げられます。

・圧縮機自体の動作不良
・セパレーターエレメントが詰まってしまっている
・吐出圧力の設定が間違っている
・モーターの動作不良
・電源異常
・サーマルリレーが誤作動してしまっている

ちなみに、このサーマルリレーというものは、過電流・過負荷が起こった際に、機械全体を強制停止させるための装置です。
このサーマルリレーのボタンを押すことで、コンプレッサーを再起動できるシステムになっています。

□過電流を防ぐには?対策はある?

コンプレッサーは工場における生命線といっても過言ではないでしょう。
そんなコンプレッサーを使用するのであれば、できるだけ長持ちさせたいですよね。
そうなると、過電流や過負荷を極力避け、安全に使っていくことが求められます。
ここでは、過電流をできるだけ防ぐための対策方法についてご紹介します。

*遮断器を設置する

過電流を防止するために、安全ブレーカー・サーキットプロテクターなどの”遮断器”を設置することが非常に重要です。

この遮断器は、過電流が起きた際に電線の回路を遮断し、機械全体を守ってくれる役割を持ちます。
さらに、過電流保護素子と呼ばれるものが備わっている場合も多く、過電流になった際に保護機能が働くこともあります。

しかし、このような機械に内蔵されている保護機能では、落雷による電流や電圧は防げません。
瞬時に莫大な電気が流れてしまうためです。
これを雷サージと言います。

この対策となるのが、雷サージ保護デバイス(SPD)と呼ばれる装置です。
雷サージによって起こった莫大な電流・電圧が、うまく流れ出るように誘導し、機械に電気が入り込むことを防止してくれるのです。

まとめると、コンプレッサーの過電流は、ショートによるものと過負荷によるものの2種類あります。
配線が違っていることで回路がおかしくなってしまうことで発生します。
再稼働する際は、必ず中身や設計に問題がないかを確認・点検を行った上で再稼働するようにしましょう。

また、過電流になってしまう原因を特定する際は、なるべく専門家に調査を依頼するようにしましょう。
過電流を防ぐための対策は、遮断機が効果的です。

 

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