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工作機械の主軸テーパーの修正・研磨とは?

2025年8月27日

工作機械、特にマシニングセンタや旋盤などの主軸テーパーは、工具との精密な嵌合(はめ合わせ)により加工精度を支える重要な部品です。しかし長期間の使用や重切削、さらには衝突などによって主軸テーパーに摩耗や変形が生じると、加工不良・振れ・工具寿命低下などのトラブルにつながります。

そこで本記事では、「なぜテーパー研磨が必要なのか」「どのように修正研磨を行うのか」「注意点は?」という疑問に、現場目線で具体的に解説します。

なぜ主軸テーパーの研磨が必要になるのか?

以下のような症状が見られたときは、主軸テーパーへの修正研磨が必要となるサインです。

①加工精度の低下(面粗度の悪化、振れ・チャタリングなど)

長年の重切削や工具の交換により、主軸テーパーの工具との密着性が低下すると、面粗度の悪化や振れ・チャタリングが発生します。

②工具の脱落・摩耗頻度の増加

テーパー部の摩耗によって工具の保持力が弱まると、工具が回転中に緩んだり脱落するリスクが高まり、品質低下につながります。

③仕上げ面の荒れや寸法不良

主軸テーパーが変形して工具が適切に保持されない場合、加工面に段差や寸法外の穴径が発生しやすくなります。

このような状況では、主軸テーパーの研磨(修正研磨)を行うことで、工具と主軸の良好な当たりを復活させ、加工精度・工具寿命・生産性を大きく改善できます。

研磨時の注意点・ポイント

修正研磨を効果的に、かつ安全に行うために重要なポイントは以下の通りです。

①作業は「機上で」「短時間」で行うこと

作業は「機上で」「短時間で行う」ことにより、機械の稼働停止時間を最小限に抑えながら対応ができます。

②研磨量は最小限に

テーパー面の硬度には限りがありますので、必要最小限の研削量に抑えることが重要です。過研磨は精度低下や寿命短命を招く恐れがあります。

③精度管理の徹底

研磨後は、テーパー角、振れ(ランアウト)、接触状態、クランプ力などを厳密に測定し、精度が復元されたかを確認する必要があります。

当社の研磨サービスの特徴

専門家による研磨をご提供!

主軸テーパ修正研磨・セルフ研磨(BT/BBT等)を過去10年で500台以上実施した職人によって独立開業した研磨専門会社との協力させて頂き、プロによるテーパー研磨をご提供いたします。

各種メーカーのマシニングセンタ、昔ながらの汎用機や、特殊仕様機の主軸テーパ研磨等の豊富な実績をお持ちで質が高く・安心・安全な研磨サービスをご提供致します。

ヒアリングからアフターフォローまで一貫対応!

お問い合わせいただきましたら、担当者よりご連絡させて頂き、ご依頼内容の確認をさせて頂きます。その後お見積りをご提出し現場への訪問にて業務を実施致します。

修理後のアフターフォロー体制も充実しており、異常が生じた際にも対応します。

メーカーへの直接依頼ですと日程が合わず、長期間の停止が避けられない、アフターフォローを受けることが出来ないケースがございますが、迅速な初期対応をいたします。

>>主軸テーパ修正研磨 セルフ研磨サービスはこちら

まとめ

主軸テーパーの修正研磨は、ただの修理ではなく、機械の精度と稼働率を維持するために非常に重要です。

「主軸テーパーの振れが大きい」「加工精度が落ちた」「工具がすぐ摩耗する」などの症状でお困りの際はお気軽にご相談ください。現場環境を踏まえた、最適な研磨プランをご提案させていただきます。

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