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クレーンの定期点検の内容と点検者への安全教育について紹介します!

2021年11月25日

「クレーンの定期点検って必要なのかな」
「点検内容について復習して理解を深めたい」
このようにお考えの方は多くいらっしゃるでしょう。
クレーンの点検は法律で定められているということをご存知でしょうか。
そこで今回は、クレーンの定期点検と点検者への安全教育について紹介します。

□クレーンの定期点検について!法律に関する内容をご紹介!

ここではクレーンの定期点検について紹介します。
主に法律に関連した内容になりますので、しっかりと確認しておいてくださいね。
点検の頻度としては、1年ごとに1回のものと、1ヶ月ごとに1回のものがあります。

検査対象となるクレーンは以下の通りです。
・つり上げ荷重が0.5トン以上の全てのクレーン
・つり上げ荷重が0.5トン以上の全ての移動式クレーン
・そのほかクレーン等安全規則の適用を受けるデリック、エレベーター、建設用リフトおよび簡易リフト

デリックや、エレベーター、リフトなどに関してはクレーンのみを使用している事業者の方にはあまり関係ないかもしれません。
これらを使用している場合は、併せて点検が必要であることを忘れないようにしてくださいね。

クレーンは重い荷物を扱う機械です。
そのため、点検を怠ってしまったためにトラブルが発生すると、大きな被害になるでしょう。
定期点検はこうした被害を未然に防ぐことを目的として行います。
必ず行うようにしてくださいね。

□クレーンを点検する際の具体的な点検内容について

ここからは実際にクレーンを点検する際の中身についてみていきましょう。

クレーンの点検には、年次定期自主検査と月次定期自主点検、作業開始前点検があります。
それぞれについて詳しくみていきましょう。

年次定期自主検査は、毎年1回は必要である点検のことを指します。
点検項目は、構造・機械・電気部分、ワイヤーロープ、吊り具、基礎の以上の有無を確認します。
また、荷重試験を行う必要があります。

月次定期自主点検は、1ヶ月ごとに1回行う必要があります。
こちらの点検内容は以下の通りです。
・巻過防止装置その他の安全装置の確認
・過負荷警報装置その他の警報装置が正常か
・ブレーキおよびクラッチに異常はないか
・ワイヤーロープおよび吊りチェーンの損傷はないか
・フックやグラブバケット等の吊り具の損傷はないか
・配線や集電装置、配電盤や開閉器、コントローラーに不備はないか
・ケーブルクレーンの場合はメインロープやレールロープ、ガイロープを結びつけいている部分に以上はないか
・ウインチの据え付けの状態は問題ないか

作業開始前の点検は、巻過防止装置やブレーキ、クラッチ、コントローラーの機能やランウェイの上やトロリが横行するレールの状態、ワイヤーロープが通る箇所の状態を点検するようにしてください。

また、暴風が発生した時や地震が発生したときにも、作業を開始する際は点検をする必要があります。
機械の各部分に異常が発生していないかを十分に確認した上で作業を行うようにしましょう。

点検をした後にも注意することがあります。
それは、点検した際の結果を3年間は保管しておくことです。
全ての点検において、結果を保存しておく必要があるので、気をつけてくださいね。

□点検をする方へ安全教育が必要

ここまではクレーンの点検内容について説明しました。
点検そのものについてはある程度ご理解いただけたかと思います。
ここからは点検者についても注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

新たにクレーンの点検者として選任される方は安全教育を受けている必要があります。
また、選任されてすぐの方も対象となっています。

目的としては、自主点検の適切かつ有効な実施を図るためです。
点検に必要な知識を身につけるためと考えてもらっても良いでしょう。

クレーンの定期点検の安全教育を実施するのは、安全教育の対処となる方を使用する事業者様か、事業者様に代わって当該教育を行う安全衛生団体と定められています。
そのため、誰でも安全教育ができるというわけではないので、気をつけてくださいね。

安全教育の中身の概要は以下の通りです。

・天井クレーン定期自主検査の意義
・天井クレーンの構造部分、ランウェイ、機械装置の検査に関する知識
・天井クレーンの電気設備の検査に関する知識
・天井クレーンの安全装置の検査に関する知識
・天井クレーンの荷重試験の方法と潤滑装置の検査に関する知識
・関係法令および災害事例

上記が安全教育を受ける際の項目となっております。

安全教育を実施した際の結果に関しては、その旨を記録して保管する必要があります。
また、安全衛生団体が事業者様に代わって当該教育を施した場合は、修了者に対して終了を証明する書類を交付します。
こちらも保管する必要があるので気をつけてくださいね。

□まとめ

今回は、クレーンの定期点検と点検者への安全教育について紹介しました。
重要性についてご理解いただけたでしょうか。
書類の保管には十分に気をつけてくださいね。

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