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コンプレッサーの点検内容と点検周期を紹介!

2022年12月5日

「突然機械が停止して、困った経験がある」
こんな状況に陥ったことがある方はいらっしゃるでしょうか。
まだ経験したことがないという方も想像するだけで避けたいと感じますよね。


そこで今回は、コンプレッサーの点検内容と点検周期について紹介します。

 

□定期点検のメリットと周期について紹介

ここでは定期点検を行うメリットについて紹介します。
どれくらいの周期で点検をすべきかについても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

コンプレッサーの定期点検は、そもそも法的に義務付けられたものではありません。
しかし、長く安全に使用するためには、点検作業は必須と言えるでしょう。
点検を行うことで、コンプレッサーの性能を回復させたり、異常事態に早く気づけたりします。
では、具体的なメリットについてみていきましょう。

メリット1:維持費の削減
定期点検を行う最大のメリットは、予防保全ができることでしょう。
予防保全であれば、計画的に予算を組んだり、定期点検を生産計画の合間に組み込んだりできます。
このようにすることで、定期点検時に異常箇所を事前に見つけることが可能です。

仮に突然コンプレッサーが動かなくなったとすると、無駄なコストが発生することは容易に想像できますね。
作業効率を低下させるような要因に対して事前に対処できるというのは、大きなメリットです。

メリット2:事故を防げる
先ほども少し似たようなニュアンスのことを紹介しましたが、定期点検を行っていないと不具合が発生しやすいです。
また、定期点検をしなかった場合の故障というのは、その被害が大きくなってしまう傾向があります。
大きな故障の場合は、長期間コンプレッサーを稼働できなくなってしまうこともあります。

こうした事態に陥ってしまうと、生産性は極端に低下してしまうでしょう。
安心安全に使用するためには、定期点検が欠かせないということですね。

次は、定期点検の周期についても紹介します。
故障を未然に防ぐためには、取扱説明書を参考にするのが最もおすすめです。
目安としては、稼働時間が6000時間を超えるごとに点検をするのが良いでしょう。

また、6000時間を超えない場合でも1年経過したら定期点検をしてください。
もちろん、これらの数値はあくまで目安です。
そのため、設置環境や稼働状況によってはより頻繁に定期点検をした方が良いこともあります。

さらに、定期点検をしている場合でも、6〜7年でオーバーホールの実施をおすすめします。
12〜16年が経過したら、更新した方が良いでしょう。

 

□点検内容について紹介

ここからは定期点検ではなく、日々の点検内容についてみていきます。
点検項目ごとにどのように点検を行うのかを簡単に説明します。
以下では、工場での使用率が高い「油圧式のコンプレッサ」を想定しています。

・潤滑油量の確認(1週間ごと)
朱円の1番上と1番下がオイルを入れる範囲です。
上限を超えると油が出てきてしまい弁に固着してしまいます。
また、下限を下回ると焼き付きが起こるでしょう。
乳化による白濁や、水分の混入が顕著な場合は潤滑油の交換等の処置をして下さい。

・空気タンクのドレン抜き(1日ごと)
こちらは毎日行うようにしてくださいね。
毎日コックを緩め、空気の圧力を利用して、ドレン抜きをしましょう。
ドレン抜きをしないと、タンクの中に水が溜まり、タンクの容量が減ります。

・安全弁の作動(1週間ごと)
最高圧力の近くで心棒をつまみあげ、噴出が確認できたら、心棒を押し下げ噴出を止めます。

・異常振動、異常音(1週間ごと)
異常振動がどこから発生しているかを調べましょう。

・制御機器の作動(1ヶ月ごと)
経年劣化により、接点のゆるみ、固着などで異常な動きが発生することがあります。

・ボルト、ナット、ネジ類の緩み(1ヶ月ごと)
緩みのある場合は、適正な工具にて増し締めをしましょう。

・ベルトの張り具合と傷み(1ヶ月ごと)
ベルトの張り加減を確認します。
スパン中央部分を軽く押し10〜15ミリメートルへこむ位に調整してください。
緩みのある場合は、電動機をスライドさせて調整します。

・フィルタ(1ヶ月ごと)
エアーブローにより粉塵を除去しましょう。
汚れがひどい場合は交換すると良いでしょう。

・潤滑油の交換
付属の漏斗で潤滑油を給油します。
初めは1ヶ月で交換し、その後は6ヶ月ごとに交換すると良いでしょう。

・圧縮空気の漏れ(1年ごと)
最高圧力で30分間放置し、圧力低下が最高圧の15パーセント以内になっているかを確認します。

・電装品、電磁開閉器、圧力開閉器、電動機(1年ごと)
接点の荒れ、電動機の絶縁抵抗の点検をしましょう。
不具合を見つけた場合は交換してください。
電磁開閉器は、4年ごとに交換のため、忘れないようにしましょう。

・配管部品、接続管、ゴムホース、樹脂チューブ、防振ゴム
硬化やひび割れなどが発生していないかを確認して、異常があれば交換してください。
ゴムホース、樹脂チューブは、4年ごとに交換です。

かなり点検箇所が多いことに驚いた方も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの点検を丁寧に行うことで機械の寿命を伸ばすことができるのです。

もしも壊れている機械を修理したい、メンテナンスを行いたいという場合は、ぜひ当社までご相談ください。
安心・迅速なサービスを心がけており、出張修理も承っております。
お電話やメールでのお問い合わせが可能なので、お気軽にお声掛けください。

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