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2023年4月3日
コンプレッサーを導入予定の方はすでに使用中の方の中で、水抜き処理って本当に必要なのかという疑問を抱いている方は多いです。
コンプレッサーの内部に溜まってしまった水は放置で良いのではと思う気持ちはわかります。
しかし、適切に対処することをおすすめします。
そこで今回は、コンプレッサーの水抜きの頻度について紹介します。
水抜き処理というのは使用後に行うメンテナンスですよね。
確かに面倒に感じる作業です。
では、仮に水抜き処理しないとどうなってしまうのでしょうか。
まず前提として水抜きの水とはドレンと呼ばれることもあります。
コンプレッサーが吸い込んだ空気の中には水蒸気が含まれています。
水蒸気を含む空気が圧縮されるとタンクの内部で結露が発生し、それが水分としてタンクの内部に蓄積されます。
この水がドレンであり、水抜き(ドレン抜き)が必要とされています。
このドレンがタンクの内部に溜まっていると、さまざまな問題が発生します。
・エアブロー時に吹き出し製品を汚してしまう
空気を使用した際に同時にドレンが飛び出してしまうということです。
ドレンによって製品が汚れてしまうと、納品できなくなる可能性もありますよね。
大きな損失につながる恐れや納期遅れによる企業としての信頼低下も考えられるでしょう。
・エアータンクの内容量が減り、コンプレッサーに負荷がかかる
タンク内の容量が減るというのは大きな問題です。
コンプレッサーはタンクの内容量だけ空気を溜めておけます。
もしタンクの容量が減って十分な空気が確保できなくなれば、コンプレッサーは連続稼働をしなければいけなくなります。
こうなるとコンプレッサーには大きな負荷がかかります。
負荷がかかるということは寿命も短くなるということです。
・エアータンクや配管内部が腐食する
エアータンクや配管はほとんどの場合、金属でできていますよね。
ドレンという水分を放置すると、錆が発生する可能性が出てきます。
水抜きがいかに大切な作業であるかは理解していただけたと思います。
では、実際どれくらいの頻度で実施するのが良いのでしょうか。
ドレン発生の目安や適切な頻度を知っておきたいですよね。
ドレン発生の目安を見極めるのは厳しいでしょう。
ドレンの発生は0.8メガパスカルの圧縮空気を、1平方メートル作るのに、9平方メートルの大気が必要です。
そのため0.8メガパスカルの圧縮空気には大気の9倍の水蒸気が含まれていることになります。
水蒸気の量は一定ではありません。
湿度により飽和水蒸気量(最大値)が決まります。
つまり、湿度によって変化するため発生の目安を知るのは難しいということです。
どれくらいの頻度で水抜きをするべきかについてですが、1日に1回を目安にすると良いでしょう。
梅雨の時期や夏の湿度が高い時期は、1日に2〜3回と頻度を増やすことをおすすめします。
業種や地域によっては一年中湿度の高い環境で作業していることもあるでしょう。
その場合も1日に2〜3回を目安に水抜きを行いましょう。
ここからはやっておくと良いメンテナンスについて紹介します。
・ドレン抜き
こちらは何度も説明しましたね。
コンプレッサーの調子を維持するためにも確実に行いましょう。
毎日メンテナンスを行うことで、余計な出費を回避できますし、品質も安定するでしょう。
・オイルチェック
ドレンと同じくらい重要なメンテナンスがオイルチェックです。
コンプレッサーにはオイルゲージがついています。
毎日コンプレッサーを稼働させる前にオイルチェックをしてください。
もし適正量に達していないことがわかったら、ゲージを確認しながらオイルを補充しましょう。
余裕があるのであれば、全交換しても構いません。
コンプレッサーの潤滑や廃熱の役割があるオイルは、汚れた状態での使用がおすすめできません。
そのため、見た目では汚れていないなと感じたとしても、半年ごとに全交換をしましょう。
・オーバーホール
定期的なオーバーホールも大切です。
フィルターや消耗品の交換、ポンプやオイルクーラーの分解清掃は専門家に任せるのが安心です。
費用はかかってしまいますが、コンプレッサーを長寿命化させるためには必要なメンテナンスといえます。
オーバーホールの実施時期に関しては、運転時間や使用頻度、管理状況によって変化するため目安を伝えるのは難しいです。
しかし、最低でも1〜2年に1度はオーバーホールをすることがおすすめです。
毎日のメンテナンスや掃除ではできないことです。
結果的にコンプレッサーが長持ちするので、節約にはつながるでしょう。
ここで紹介した3つのポイントは確実に覚えておいてくださいね。
日々のメンテナンスはどうしても面倒に感じるものです。
しかし、こうした日々の積み重ねがコンプレッサーの寿命を伸ばすための鍵といえます。
根気よく毎日行うようにしてくださいね。
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