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2023年6月28日
工場で必要不可欠なコンプレッサーですが、その反面、騒音に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
コンプレッサーの騒音は、近所の方の迷惑にもなってしまうので、できるだけ音を抑えたいですよね。
そこで、コンプレッサーを毎日使用している方に向けて、騒音対策について紹介します。
コンプレッサーとは、気体を圧縮して圧力を高め、連続的に送り出す機械です。
取り扱う気体、圧縮方式、構造などによって次のように分類されます。
取り扱う気体の種類によって「エアーコンプレッサー」と「ガスコンプレッサー」に分けられます。
ガスコンプレッサーは、水素ガスコンプレッサーや窒素ガスコンプレッサーとも呼ばれています。
IHIコンプレッサーは、多くがエアーコンプレッサーです。
・「往復式コンプレッサー」
ピストンの往復運動によってシリンダ容積を変化させ、気体を圧縮します。
・「回転式コンプレッサー」
ケーシング内にある回転するローターによって、ローターとケーシング間の容積を変化させ、気体を圧縮します。
・「遠心式コンプレッサー」
インペラの遠心力によって気体に速度エネルギーを供給し、圧力に変換して気体を圧縮します。
・「軸流式コンプレッサー」
翼型断面の翼を回転させ、気体を軸方向に流して圧縮します。
・「給油式コンプレッサー」
シリンダやスクリュー内部に油を入れ、圧縮熱の冷却や内部潤滑といった作用を行います。
放出される圧縮空気には、オイルミストが含まれています。
・「ドライオイルフリー式コンプレッサー」
シリンダやスクリュー内部に、水や潤滑油を注入しないタイプのコンプレッサーです。
給油式のコンプレッサーとは違って、放出される圧縮空気の中にオイルミストは含有されていません。
・「水潤滑式オイルフリーコンプレッサー」
スクリュー内部に水を入れ、圧縮熱の冷却をはじめ、内部潤滑およびシール作用を行います。
ドライオイルフリー式同様、放出される圧縮空気の中には、オイルミストは含まれていません。
・「水冷式コンプレッサー」
ケーシングやクーラーに冷却水を流して、冷却水によって潤滑油や潤滑水、圧縮された空気を冷却するタイプのコンプレッサーです。
・「空冷式コンプレッサー」
自然放熱やファンでケーシングやクーラーに通風し、冷却風によって潤滑油や潤滑水、圧縮空気を冷却するコンプレッサーです。
以上のように、一口にコンプレッサーとはいってもさまざまな種類があるので、使用しているものがどれに分類されるか確認してみましょう。
コンプレッサーにはいくつもの種類があることを紹介しましたが、種類によっても音の大きさが異なります。
最も大きな音がするものでは、62〜76デシベルといわれています。
このくらいの音は、掃除機や騒がしい街頭と同じくらいの大きさです。
静かなものでは、エアコンの室外機と同じくらいの49デシベルで、最も静かなものであれば、45〜48デシベルです。
これくらいだと、静かな住宅街と同じ程度です。
続いて、コンプレッサーの騒音対策について見ていきましょう。
・防音ボックスを使用する
コンプレッサーの音をなるべく小さく抑えるには、防音ボックスがおすすめです。
防音ボックスにコンプレッサーを入れることで、音を小さくできます。
防音ボックスは、吸音材や防音材を活用して自分で作ることもできます。
コンプレッサーによっては大きく揺れるものもあるので、土台にゴムを使用して効率的に騒音を軽減しましょう。
作り方は簡単で、事前にボックスを準備し、ボックスの内側に防振マットと吸音材を設置するだけです。
これだけでもかなりの騒音を抑えることが可能で、十分効果が感じられます。
吸音材は、「ロックウールボード」がよく使用されています。
遮音シートと一緒に使用すると、低音域の音も吸収しやすくなります。
ぜひ試してみてください。
・防音パネルを設置する
コンプレッサーを置いている場所や機械自体の周囲を防音パネルで囲うことでも、音を抑えられます。
こちらも自分で作れますが、専門の会社に依頼すれば、適切な素材でできた防音パネルを設置してもらえるので安心です。
防音パネルは、確実に音を小さくしたい方におすすめです。
・サイレンサーを取り付ける
コンプレッサーの本体に、消音装置である「サイレンサー」を設置する方法もあります。
サイレンサーを取り付けるだけで音を抑えられるので、手軽に対策することが可能です。
安価な樹脂素材や耐久性に優れているステンレス製など、さまざまな素材のサイレンサーが開発されています。
使用目的や現在使っているコンプレッサーに適したサイレンサーを選び、騒音対策をしましょう。
このように、騒音対策にはさまざまな手段があります。
どのような対策が合っているのかを見極め、効率良く騒音対策してくださいね。
また、コンプレッサーの騒音をはじめ、不安な点があれば定期的なメンテナンスが必要です。
もし、日々の業務にとらわれて、なかなかメンテナンスまで手が行き届いていない方は、当社までお気軽にお問い合わせください。
コンプレッサーが常に最良の状態で稼動できるように、丁寧に修理・メンテナンスを実施いたします。
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