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2023年7月7日
コンプレッサーのエアー溜まりが遅いという問題に直面したことはありませんか。
これは作業性や作業効率に大きな影響を及ぼします。
この記事ではエアー溜まりの原因や対策についてご紹介します。
コンプレッサーの性能を最大限に引き出し、スムーズな作業環境を実現するためのヒントをご紹介します。
いつも順調に作動していたコンプレッサーが、急に動作が遅くなってしまった。
こんなトラブルが発生したことはありませんか。
突然圧力が上がらなくなったのには以下のような原因が考えられます。
・使用しない止め弁の閉め忘れ
・設備配管からのエアー漏れ
・継手のネジ部からのエアー漏れ
・吸い込み口フィルタの目詰まり
・ベルトがスリップしている
・安全弁からのエアー漏れ
・サーマルが飛んでいる
・ドライヤの故障
・本来全開になっているコック、バルブなどがしまっている
・エアーを一度に大量に使った
・使用する機械、工具が増え、供給エアーが足りなくなった
これらひとつひとつが該当していないか確認し、工場のどこで圧力が下がってしまっているのか突き止めましょう。
また、レシプロコンプレッサーや小型のスクリューコンプレッサーを使っている場合、ベルトが切れ、動力が伝達されない場合があります。
コンプレッサーが故障する時には、前兆として以下のような症状が表れることがあります。
早めに故障を察知し、補修コストをおさえるようにしましょう。
1.圧縮機本体から異音が発生する
ガリガリとした音が聞こえてきた場合、注意が必要です。
コンプレッサー内部にあるベアリングが破損していたり、ピストンロッド大端部のメタルが溶けていたりする可能性が考えられます。
一概に異音はこれだと言えませんが、聞きなれない音がコンプレッサーからしたら早急に点検を行うようにしましょう。
2.ベルトからキュルキュルとした異音が発生する
ベルトの劣化か、プーリの摩耗からベルトのテンションが甘くなっている可能性が考えられます。
ベルトから音がしたり、ゴムが焼けるような匂いが感じられたりした場合はプロに点検を依頼してください。
3. 吐出温度異常
一度スクリューコンプレッサーの吸込み温度を測ってみましょう。
こちらの温度が40度を超えていた場合、吐出温度異常になります。
ただし、機種によっては、45度が基準のものもあります。
カタログでご確認ください。
4. 異常振動を感じたら
異常振動があった場合、防振ゴムの劣化、圧縮機本体の不調が考えられます。
振動が原因の故障は補修に時間がかかることがあります。
異常振動が感じられたら点検依頼をおすすめします。
5.圧力の上昇が遅いと感じたら
エアーフィルターが詰まると圧力の上昇が遅くなります。
吐出バルブを閉じた状態でコンプレッサーの上限圧力まで上昇しないのであれば制御系の不具合が考えられます。
6.オイル消費が早いと感じたら
オイル漏れ、オイルセパレータエレメントの目詰まりからオイル消費が原因でオイル消費が早くなります。
早期のメンテナンスが必要です。
7.エアー内に水が発生し始めたら
コンプレッサー内に水がたまってきたら故障する前兆です。
水抜きを定期的に行うようにしましょう。
少しでも故障に気付くのを早くするには、こまめにコンプレッサーを点検することが重要です。
コンプレッサーの修理費用は高額です。
最悪の場合、修理費用より新しいものを買った方が安くなることもあります。
価値を下げないために次の章でのメンテナンス方法を参考にしてください。
故障してしまうとコストがかかります。
さらに、修理している間は、作業を行えなくなってしまいます。
そのため、コンプレッサーを故障させないために日々できることを以下でご紹介します。
1.こまめに掃除する
コンプレッサーの故障原因である、ゴミ詰まり、水溜まりを防ぐために定期的に掃除するようにしましょう。
週に1回の目視による確認、月に1回溜まっているゴミを取り除くことをこころがけましょう。
2.室外機にカバーを付ける
外部からのゴミを防げる他、雨風から守ってくれます。
簡単なことですが、効果は確実です。
小さな日々の積み重ねで故障を防ぎましょう。
3.使用時間を短縮する
稼働時間を制限することも重要です。
一年間ずっとコンプレッサーを使い続けると8000時間強も動き続けていることになります。
また、停電してしまうと瞬間的に電圧がかかり、故障してしまいます。
使わない時はコンセントを抜いてコンプレッサーの稼働時間を減らしましょう。
コンプレッサーのエアー溜まりが遅い原因は、使用しない止め弁の閉め忘れ、設備配管や継手からのエアー漏れ、フィルターの目詰まり、ベルトのスリップ、安全弁の漏れなどが挙げられます。
これらの原因を確認し、圧力が下がる場所を特定する必要があります。
また、コンプレッサーの故障の前兆として異音や振動、吐出温度の異常、オイル消費の増加などが現れることもあります。
故障を予防するためには、定期的な点検、清掃、室外機の保護、使用時間の制限を心がけましょう。
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