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2026年2月18日
「最近、クレーンの動きがおかしい」「インバータが頻繁にエラーを吐く」。 もし、このようなトラブルが6月〜9月の時期に集中しているなら、それはクレーンの寿命ではなく、「熱」と「湿気」による電装品のトラブルの予兆かもしれません。
ご存知の通り、熱い空気は上へ上へと溜まります。地上の作業エリアが30℃でも、天井クレーンが走行している天井付近(ランウェイレベル)は、40℃〜50℃を超える過酷な環境になっていることが珍しくありません。 今回は、夏場のクレーン停止を防ぐための、電装盤(制御盤)周りの改修工事にについて、お伝えいたします。
近年の天井クレーンは、滑らかな走行や微速操作を実現するために「インバータ制御」が主流です。しかし、インバータなどの半導体機器は非常に熱に弱く、以下のようなトラブルを引き起こします。
①インバータトリップ: 周囲温度が許容値(通常40〜50℃)を超えると、自己保護機能が働き、動作を停止させます。
②コンデンサの寿命短縮: 制御盤内の温度が10℃上がると、電解コンデンサの寿命は半分になると言われています。
③基板の腐食・ショート: 梅雨時期の高湿度と、盤内の温度変化による結露が、電子基板の腐食やショートを招きます。
既存の制御盤に、熱対策専用の機器を後付けする工事です。
・盤用クーラー(電子クーラー): 制御盤内を密閉したまま冷却・除湿を行います。粉塵が多い鋳造工場や溶接工場など、盤内に外気を入れたくない環境に最適です。
・高風量ファン&フィルター: 比較的クリーンな環境であれば、吸気ファンと排気ファンを増設し、盤内の空気を強制的に入れ替えます。
炉やボイラーなど熱源の真上をクレーンが走行する場合、どんなに冷却しても追いつかないことがあります。その場合、根本的な解決策として以下の工事を行います。
・制御盤の移設: ガーダ(クレーン本体)上の制御盤の位置を、熱源から遠い場所へレイアウト変更します。
・別置き設置(地上設置): インバータ盤などをクレーン上ではなく、地上の涼しい電気室や壁面に設置し、そこからキャブタイヤケーブルでモータへ給電する方式に変更します。メンテナンス性も格段に向上します。
溶解炉やヒーターを使用する現場では、下からの輻射熱がクレーンを直撃します。
クレーンガーダの底面や制御盤の下部に「遮熱板」を取り付ける工事を行うことで、熱の侵入を物理的にブロックし、電装品やケーブル被覆の溶解を防ぎます。
クレーンの電装品トラブルは、部品交換だけでは再発します。「なぜ壊れたのか?」という環境要因(熱・湿気)を取り除かなければ、イタチごっこになることがあります。
・夏場、クレーン点検時に制御盤を開けると熱風が出てくる。
・インバータの冷却フィンにホコリが詰まっている。
・炉の上を通ると誤作動する。
これらは危険信号です。本格的な夏が来る前に、制御盤の冷却対策工事を行うことで、トラブルを防止し、設備寿命を延ばすことができます。ぜひ一度、クレーン・チェーンブロックの修理・メンテナンス工事をご検討ください。特に、東京・神奈川を中心として、南関東での工事は迅速な対応が可能です。
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