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コンプレッサーの導入を検討中の方へ種類別の特徴を紹介します!

2023年4月3日

コンプレッサーは機能や形状、圧縮方式によってさまざまな分類が可能です。
これからコンプレッサーを導入しようと考えている場合には、どのコンプレッサーが工場に適しているかを考えるために種類別の特徴について抑えておきたいですよね。


そこで今回は、コンプレッサーの導入を検討中の方へ種類別の特徴について紹介します。

□コンプレッサーの分類について紹介

コンプレッサーにはさまざまな分類方法があるので、どういった分類がされているかを知っておくことは大切です。
そのため、ここではコンプレッサーの分類について簡単に紹介します。

コンプレッサは、まず2種類に大別されます。
1つはターボ形、もう一方は容積形です。
前者は軸流式と遠心式に分類されています。
後者はより複雑な分類があります。

容積形の1つが往復式と呼ばれるものです。
こちらはピストン式とダイヤフラム式に分かれています。

もう1つが回転式です。
回転式はねじ式、可動翼式、スクロール式、クロー式に分かれています。
バランスのとれたスライドベーン方式を採用し、無理のない容積比により圧縮するシンプルな構造です。
長時間、安定した圧力を求めるユーザーに最適です。
ねじ式に関しては、さらにツインスクリューとシングルスクリューに分類されます。

このように説明しただけでかなり複雑であることはお分かりいただけたかと思います。

□コンプレッサーの種類ごとの特徴を紹介

先ほど紹介したコンプレッサーの種類についてより詳しく知りたいところですよね。
そのため、ここでは種類ごとの特徴について紹介していきます。
まずはターボ形と容積形についてです。

・ターボ形の特徴
こちらはさらに軸流式と遠心式に分類できることを紹介しました。
軸流式は、気体の圧縮効率が高いため使い勝手が良いとされています。
ブレード付きかつスクリュー状の回転軸を回すことで生じる圧力差を利用して気体の圧縮を行います。

また、遠心式と比較すると小型であることも特徴的です。
しかし、構造が複雑なのでコストは高くなりやすい傾向にあります。

一方で遠心式は、羽根車を機械に採用しており、その遠心力によってエネルギーを生み出しています。
放射状にブレードがついている回転インペラから空気を吸い込み、そこから周囲に向かって空気を押し出すというのが基本的な仕組みです。
そして、そこから空気が拡散機を通過をして、渦巻き状の構造部分で運動エネルギーが圧力へと変換されます。
遠心式の方がシンプルであることからコストがかからないという特徴があります。

・容積形の特徴
容積形は、レシプロと呼ばれる往復式と回転式に分けられます。
往復式には、ピストン式とダイヤフラム式の2種類に分けられます。
ピストン式に関しては、名前の通りピストンの往復運動を活用することで、空気を圧縮しています。
ダイヤフラム式に関しては、調整弁を内部に備えています。
ダイヤフラムとは、空気圧によって動く機器のことを指します。

回転式は、ケーシング内のローターを回転させることによって気体を圧縮し、エネルギーを作り出しています。

□その他の分類方法

ここまでは主に圧縮方式による分類を紹介しました。
コンプレッサーは圧縮方式以外にも、機能や形状による分類ができます。
ここでは、潤滑油の使用有無という観点からコンプレッサーの特徴について紹介したいと思います。

コンプレッサーは潤滑油を使用する給油式と使用しないオイルフリーの2種類が存在します。
それぞれの特徴について見ていきましょう。

・給油式
こちらはコンプレッサーの摺動部が金属でできている場合に、接触による損傷を防ぐために潤滑油が使われています。
専用の潤滑油を使用することで金属同士の接触による損傷を防いだり、隙間からの空気漏れを防いだりする役割があります。

給油式は圧縮効率が高いのですが、圧縮した空気の中にオイルが含まれてしまうという特徴があります。
オイルが混ざってしまうと製品に悪影響が出るという場合には使用できないということです。

・オイルフリー
先ほど給油式について説明しました。
「エアーにオイルが含まれているなんて困ってしまう。」と悩んだ方もいらっしゃるでしょう。
そういった方向けに作られたのがオイルフリーのコンプレッサーです。

こちらはきれいな圧縮空気を生み出せます。
オイルフリー式のコンプレッサーはクリーンなエアーを排出できるので、どんな用途でも使用できるという特徴があります。
食品工業・精密機器工業などオイルが含まれたミストが問題となる場所での使用に最適です。

コンプレッサーの種類分けには、これら以外にもさまざまです。
しかし、ここで大切なのはご自身がお持ちの工場にとって適切なコンプレッサーが何かを考えることです。
最適なコンプレッサーを選ぶことができれば、工場を効率よく稼働させられますよ。

今回は、コンプレッサーの導入を検討中の方へ種類別の特徴について紹介しました。
コンプレッサーにはさまざまな種類があるのでご自身の工場に適したものを選択していただければ幸いです。
コンプレッサーの導入を検討中の皆さんの手助けになれば幸いです。

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