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2025年8月27日
工場の生産ラインを支える工作機械は、稼働時間が長く、高精度が求められる設備です。旋盤、マシニングセンタ、フライス盤などが一度故障すると、生産停止による納期遅延や修理費用の増大、さらには品質不良につながることもあります。
本記事では、工作機械に多い代表的なトラブル症状と具体的なメンテナンス方法、さらに注意すべきポイントをわかりやすく解説いたします。
工作機械は、音・動き・精度の変化に異常が現れやすい設備です。以下のような症状が見られた場合は、早めの対応が必要です。
仕上げ寸法にばらつきが出る、同じプログラムでも誤差が生じる場合は、スピンドルや送り機構の摩耗が疑われます。
異常音や切削時の強い振動は、ベアリングやボールねじの劣化、スピンドル不良の兆候です。
テレスコカバー内部やベッド周辺に切粉が溜まると、リニアガイドや送りねじにダメージを与え、動作不良の原因となります。
圧力が一定しない、シリンダーの動きが遅い場合は、油漏れ・エア漏れやフィルター詰まりの可能性があります。
悪臭や泡立ち、濃度不安定は、加工精度や工具寿命を低下させる要因です。
上記の症状や兆候が見られる場合、下記のような対策が必要です。
・加工物や機械部位をマイクロメータやダイヤルゲージで測定し、ガタや偏差を確認します。
・ベアリングやボールねじの摩耗が進んでいる場合は交換が必要です。突発故障を防ぐため、あらかじめ交換サイクルを設定することをおすすめします。
・潤滑状態を確認し、適切な粘度のオイルを注油します。
・スピンドルから異常音が続く場合は、専門業者による分解点検が必要です。
作業終了後に外部をエアブローで清掃したり、定期的にカバー内部の切粉を除去します。また、電気盤に埃や切粉が溜まっていないか確認し、必要に応じて清掃します。
・エアフィルターは半年〜1年ごとに交換を推奨いたします。
・油圧ホースはにじみや亀裂を点検し、劣化が見られたら早めに交換します。
・濃度を測定し、5〜10%を維持できるように管理します。
・pHを7〜9に保つことで錆や腐敗を防止できます。
・タンク底部に沈殿するスラッジは月1回の清掃で除去することを推奨します。
使用油種や点検周期は機種ごとに異なるため、必ず取扱説明書に従ってください。
清掃や注油の履歴を残すことで、異常発生時の原因究明や再発防止につながります。近年はデジタル管理を導入する工場も増えています。
日常点検は社内で行えますが、オーバーホールや高度な修理は専門業者に依頼することで、精度維持と安全確保が可能です。
工作機械の寿命は一般的に15〜30年とされます。修理費用が高額になる場合や品質・安全性に支障をきたす場合は、更新も選択肢に入れるべきです。
工作機械のメンテナンスは、「壊れてから修理する」のではなく「壊れる前に予防する」ことが最大のポイントです。
「加工精度が落ちてきた」「異音が気になる」などの症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。現場に合わせた最適なメンテナンスプランをご提案いたします。
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