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2023年4月3日
工場や倉庫でコンプレッサーを使用している方に質問です。
コンプレッサーをどんな場所に設置していますでしょうか。
設置場所はどこでも良いと思っている方は意外と多くいらっしゃいます。
使用できれば問題はないのですが、長持ちさせようとすると置き場所にも注意が必要です。
そこで今回は、コンプレッサーは外置きが良い理由を紹介します。
なぜ外置きが良いのかというにはさまざまな理由があります。
まずは皆さんもきっと経験したことがある悩みを紹介してみます。
コンプレッサーを使用していると以下のような不具合・トラブルが発生したことはないでしょうか。
・オーバーヒート
周囲の温度が上昇することでオーバーヒートを起こしてしまうという状況に陥ったことがある方は多いでしょう。
周囲の温度が40度を超えていれば、本体の温度は70度以上になることもあります。
・空気量の減少
夏場になると空気量が減少してしまうというのもよく耳にします。
空気量が減ってしまうというのは、つまり稼働時間が短くなるということですよね。
コンプレッサーを利用して機械を動かしているという工場も多いでしょう。
空気量の減少というのは大きな問題ですよね。
・設置場所
コンプレッサーを増設したり、大型のものへグレードアップしたりを検討しているが、置き場所がないという経験をしたことがあるでしょう。
「置く場所がないから我慢しながら今までと同じようにコンプレッサーを使っている。」
こうした悩みを解決するためにはどうしたら良いのでしょうか。
結論から申し上げると、それは以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
・クールな空気
圧縮機というのは吸い込む空気の温度によって空気量が変化します。
コンプレッサーは室内に設置することで排風や本体自身の熱によって周辺の温度が上昇します。
周辺がクールな空気であることが最適なのです。
・ダストの少ない空気
ホコリやちりが多い環境ではすぐにフィルターが目詰まりを起こしてしまうでしょう。
フィルターの目詰まりは不具合を発生させますし、交換が必要になることもあります。
ダストの少ない空気であれば、フィルターの目詰まり解消、交換回数の削減につながるでしょう。
・ミストの少ない空気
油煙やコンタミなども上記と同様にフィルターを目詰まりさせてしまう可能性があります。
ミストの少ない空気を供給することが大切です。
ここまではコンプレッサーを使用する際によくある悩みと解決するためのポイントを紹介しました。
解決のポイントは3つ紹介しましたが、これらを全て満たすためにはどうしたら良いのでしょうか。
それが冒頭から述べている「コンプレッサーの屋外設置」です。
以下では屋外設置がおすすめの理由を紹介します。
・コンプレッサー本来の性能を発揮できる
夏場のオーバーヒートが回避できたり、温度上昇による空気量減少を防いだりできます。
工場内の塵埃や工作機械の油煙を吸わないというメリットもあります。
・設置コストが削減できる
屋外に設置するということは、ダクトや換気扇をつける必要がありません。
また、コンプレッサー室を作る必要もありません。
増設を考えている場合も室内より屋外の方が、可能性は高まるでしょう。
・スペースが有効活用できる
屋外は屋上にも設置できるというのが大きなメリットです。
新たにコンプレッサーを設置するときにも、工場内のレイアウトを変える必要がありません。
・メンテナンスが簡単になる
オイルクーラーやアフタークーラーの清掃が簡単にできます。
また、オイルの交換も室内よりも簡単に行えます。
異物の混入によるトラブルや不具合を減らせます。
・工場内の環境が整備できる
排気を屋外に出せるため、排熱による影響を減らせます。
また、工場内の空調による影響も減らせます。
屋外の冷えた空気を利用できるので、圧縮効率も向上できます。
屋外設置のメリットについて理解していただけたかと思います。
しかし、さまざまな理由から屋外に設置できないという場合もありますよね。
そうした場合のために、屋内に設置する場合の注意点についても紹介しておきたいと思います。
・室内で湿気の少ない場所に設置する
雨水がかかったり、湿気が多かったりすると、漏電したり、火災が発生したりというリスクがあります。
・周辺に爆発性のガスや引火性ガスがないか
周辺にこれらのガスがあると、爆発や発火事故の原因となるでしょう。
・周囲の温度
0〜40度で腐食性ガスのない場所で使用してくださいね。
腐食性ガスの周囲で使用する場合は、十分な換気を心がけましょう。
・ゴミやほこりの少ない場所を選ぶ
先ほども紹介したように、ゴミやほこりはさまざまなトラブルのもとです。
・水平で基礎がしっかりしているか
がたつきがない水平な場所で使用することが大切です。
不安定な場所では、扉の開閉が固くなったり、異常音や振動が発生したりします。
・保守や点検がしやすいか
コンプレッサーの周囲に人が立って作業できるかを確認してください。
十分な作業スペースを確保できるようにしましょう。
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