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2023年6月28日
「空気圧縮機」とも呼ばれるコンプレッサーは、空気やガスを圧縮することでより運びやすく、動力を伝えられるので、産業活動で非常に重要な機械です。
しかし、使用環境が悪いと故障につながり、修理するのに時間を要してしまいます。
そこで、故障を防ぐために重要なのが日常点検です。
今回は、コンプレッサーの日常点検をする必要性や点検項目についてご紹介します。
なぜコンプレッサーの日常点検が必要なのかと疑問をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは、まずコンプレッサーを日常点検する意味について見ていきましょう。
日常点検を行うことで、予防保全ができます。
予防保全であれば、計画的な予算設定や定期点検スケジュールを生産計画に合わせたり、閑散期に組み込んだりすることが可能です。
人間の健康診断のように、日常点検することで不具合を起こしている箇所を発見する機会が増え、突然故障・停止することを防止できます。
したがって、故障した際の修理費用を抑えられ、コスト削減につながるのです。
日常点検を行っていない場合、大きな不具合が発生し、長期間コンプレッサーを利用できない状況に陥り、機会損失を招きます。
しかし、日常点検を行っておくことで、不具合が発生しそうな箇所を発見でき、事故を未然に防げます。
安心・安全にコンプレッサーを稼働させるために、日常点検を行うようにしましょう。
日常点検する際、どの箇所をチェックすれば良いのでしょうか。
点検項目を見ていきましょう。
1.空気タンクのドレン抜き
1日の作業の終了後、空気タンクのドレンを抜きましょう。
きちんと排出しておくことで、空気タンクが錆びたり、容量が減ったりすることを防げます。
2.異常振動・異常音の有無
圧縮機本体やモーターから異音が聞こえないか確認します。
圧縮機内部から異常音が聞こえる場合、専門のエンジニアによる修理が必要です。
3.潤滑油量の確認
潤滑油が不足していると、重大な破損事故が発生する可能性が高まります。
また、劣化したオイルを使用することでも、ピストンリングやベアリング類の摩耗を早めてしまい、性能が低下したり故障したりすることに繋がります。
そのようなことを避けるためにも、減っている場合は補給し、1年ごとに全量交換することをおすすめします。
4.ボルト・ナット・ねじ類の緩み
コンプレッサーは振動を伴うので、ボルトやナット、ねじなどの緩みがどうしても起こってしまいます。
そのため、毎日こまめに緩んでいないか点検し、緩んでいる場合は工具で増し締めを行いましょう。
5.制御機器の作動(圧力計・圧力開閉器)
圧力計の針上がりを短期間で繰り返す場合、コンプレッサーの車輪部が床面にきちんと接地しているか、また接地している地盤が平らで強固かのチェックをしてください。
また、空気タンク内に水が溜まっていると発停頻度が多くなり、針上がりに繋がりやすいです。
そのため、ドレン抜きは毎日行いましょう。
6.ベルトの確認
元電源を遮断し、運転停止中にベルトガードの隙間から、ベルトの傷やクラックの有無を確認しましょう。
ベルトの張り加減を点検する場合は、ベルトガードを外し、ベルトのスパン中央部分を押さえ、10〜15mmへこむ張力であるかチェックします。
緩みがあれば、電動機をスライドさせて調整します。
摩耗や傷みがある場合は、交換しましょう。
点検が終われば、再度電源を入れ、運転開始直後にスリップ音が発生していないか確認します。
また、運転中は、ベルトのばたつきやベルトガードの接触がないかチェックしましょう。
コンプレッサーが故障すると修理するのに時間がかかり、稼働できない期間が続きます。
そうならないためにも、故障を防ぐポイントを把握しておきましょう。
・こまめに掃除する
コンプレッサーの故障原因の1つでもあるゴミ詰まりを防ぐためにも、フィルターを掃除しましょう。
特に、工場内では加工時に生成したときに出るプラスチックや金属の破片が多く、フィルターに溜まってしまいます。
そのため、週1回ゴミが溜まっていないか確認し、月1回は溜まっているゴミを取り除くようにしましょう。
・室外機にカバーをつける
室外機にカバーをつけておくことで、ゴミを防ぐことはもちろん、風雨からも室外機を守れます。
カバーを取り付けるだけで、故障を防げるのでぜひ取り入れてみてください。
・使用時間を短縮する
稼働時間が長いと故障する可能性が高くなるため、稼働時間を制限することもポイントです。
コンプレッサーは、一度動き出すと24時間365日稼働し続けます。
これは、年間8,000時間も稼働していることになるのです。
また、停電時は瞬間的に電圧がかかり、故障を招きます。
この現象を防ぐためには、コンセントを抜くことが効果的です。
また、どれだけ定期的にコンプレッサーを点検していても、壊れてしまう場合もあります。
そのような場合には、無理に自分で修理するよりも、専門の者に任せた方が安全です。
万が一修理が必要になったり、メンテナンスで細かい点にまで目が行き届かなかったりする場合には、当社までお気軽にお問い合わせください。
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