【基礎改修が必要なサイン】
工場で基礎改修が必要なサインとしては、主に3つあります。
①基礎のひび割れ
基礎が割れていると、地震の衝撃をうまく地面に逃がすことができません。そのため、工場の基礎にひび割れが発生している場合、地震が起きたとき、工場が倒壊する危険性が生じます。たとえ、壁や柱が頑強だったとしても、基礎が脆弱になっていると、工場の耐震性は大きく低下します。
②工場の荷重が大きい
基礎は、工場全体を支える重要な構造物です。機械設備を数多く設置しており、床面がコンクリートで出来ているような工場は、基礎に大きな荷重がかかります。よって、基礎がひび割れしていないか注意を払う必要があります。
【基礎改修の種類】
・新たな基礎を設置
工場全体の基礎を新設する改修方法です。強度が大きく上がるので、建築してから長い時間が経っている古い工場や基礎の劣化が激しい工場に対して、採用される場合が多いです。しかし、強度が大きく上がるものの、他の方法と比べると、莫大な費用がかかるのがデメリットです。
・増し打ち補強
既存の基礎はそのままに、劣化した基礎を打ち直して補強する改修方法です。新しい基礎を作成するよりも、強度は劣りますが、費用を安く抑えることができるというメリットがあります。
・基礎補強
基礎のひび割れ部分にエポキシ樹脂などの樹脂を注入して補強する改修方法です。基礎がひび割れしていると、そこから雨などが浸透し、中の鉄骨が劣化します。基礎補強という工法の特徴として、新設時の工場と同程度の強度を実現することはできないものの、コストを比較的安く抑えることが出来るというメリットがあります。
【基礎改修の工事内容】
・地面を削孔し、鉄筋のアンカー用の孔あけ
・鉄筋のアンカー孔のはめ込み
・木枠の設置
・左官
・定盤設置
・並行だし
・コンクリート流し込み
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