【特定天井の設計方法】
特定天井を設置する際は、どのように設計すればいいか、構造耐力上の安全を検証する方法を国土交通省が規定しています。それが、下の図に示した「仕様ルート」「計算ルート」「大臣認定ルート」の3つです。3つのルートのポイントをまとめると以下のようになります。
●仕様ルート
・最も設計しやすいルート
・天井の仕様に制限がある。
・仕様ルートだが、構造計算が必要
・水平力の算定は、水平震度法を採用
・設計が簡単だが、ブレースの数が多くなる
●計算ルート
・重量や吊り長さの制限がない
・天井面に十分な面内剛性が必要(ただし、システム天井は対象外
・水平力の算定は、水平震度法、簡易スペクトル法、応答スペクトル法のいずれかを選んで行う
・水平震度で水平力を算定した場合、設計が簡単だが、ブレースの数が多くなる
・簡易スペクトル法もしくは、応答スペクトル法を採用した場合、構造計算の適合性判定が必要となる
●大臣認定ルート
・構造躯体の特性を時刻歴応答解析で検証する建築物について天井の耐震性等を検証するルート
・大臣の認定を受ける必要があるが、大臣認定品の天井を使う必要はない
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